小田原史談会のホームページへようこそ!
小田原史談会は小田原の歴史を語ろう、文化を創ろうという人たちが集まって1955年(昭和30年)に発足し、半世紀を超え活動をしております。
小田原といわれて連想するものに、小田原城、仇討ちで有名な曽我兄弟、戦国の武将北条早雲、弥次喜多の五右衛門風呂騒ぎ、薪を背負った二宮金次郎などがあり、 それぞれ人によりあるいは世代により関心が異なります。また「小田原までは江戸の内」といわれて江戸の文化がかなり色濃く残る土地柄ゆえ歴史を語る口調にも粋な風情が感じられます。
小田原地方を中心とする郷土の歴史を学びながら、先人の歩を後世に伝え、そして今、新しい時代に合う活動を始めて「温故知新」の道を歩みはじめています。
小田原史談会入会募集中
皆様の入会をお待ちしております。
○会費 一般会員 年額3千円
○入会のお申し込みは「お問合せ」からどうぞ。
〇史談会では次のような活動しています。
・会員には年に4回発行する会報を配布しています。
・会員参加の史跡巡りと初詣バスツアー、講演会・セミナー、輪読会など
トピックス
令和6年度小田原史談会年次総会および講演会のお知らせ
令和6年度小田原史談会年次総会
日時:5月18日(土)午後1時~午後2時
場所:おだわら市民交流センター(UMECO) 第1~第3会議室
総会講演会
演題:「小田原藩の二宮尊徳登用と仕法畳置」
講師:松尾 公就氏(立正大学非常勤講師)
概要:二宮尊徳の小田原藩への登用と復興事業が畳置になった情況のこれまで知られていなかった事実と背景。
日時:5月18日(土)午後2時15分~午後4時
場所:おだわら市民交流センター(UMECO) 第1~第3会議室
募集人数:100名 (申込先着順)
参加費:史談会会員 無料。 非会員 500円
申込み:小田原史談記ホームページからも申込みできます。
本ホームページの「お問合せ」にお名前・メールアドレス・「総会講演会参加希望」・「会員」または「非会員」と記入の上送信。
「こちら」をクリックすると〔講演会・セミナー〕のページの〔講演会〕をご覧になれます。
『小田原史談』276号 発刊
「箱根甘酒茶屋の今昔話」は箱根旧街道の茶店店主の山本聡さんのお話で、江戸時代には大変にぎわったが。明治時代には旧街道が寂れ、お客は十日に一人となった。甘酒は麹の甘酒に塩を少し入れ甘みを出している。隠し味は難儀な坂道。保健所の許可が難航した三和土(土間)、消防の規制のある茅葺での建て替えなど400年続く甘酒茶屋についての興味深いお話です。
星野和子さんの「『関東大震災から一〇〇年』小田原史談会の取り組み」は『片岡日記大正編』出版から始まった小田原史談会の活動の総括です。神奈川新聞などに出版記事が掲載され、共同通信社から片岡日記の関東大震災記事取材があり、『河北新報』などの5社の新聞にその記事が掲載された。拓本集団『星の組』の立ち上げ、まず、関東大震災記念碑を拓本し、「関東大震災の記憶展」をUMECOで開催し、拓本を展示した。J:COM震災アーカイブ「未来へつなぐ語り部の声」のYouTubeの公開。横浜国立大学キャンパスで開催された内閣府主催「ぼうさいこくたい2023」のパネラーとして星野さんが出演した。
大井みちさんの「『村上欣の碑』に誘われて越後旅」は小田原市城山の浄永寺にある村上欣の墓の横にある石碑にある故郷の「三条市」の文字に大井さんが触発され、勝海舟の妹順子の娘の村上欣を探索する越後旅が始まった。
深野彰さんの「小田原市民会館大ホールの謎(三)―記憶展vol.2と修復の考えかたについて―」は「のこす つなぐ よみがえる」大ホール壁画記憶展を開催し、壁画を剥離した額装壁画などを展示した。また、修復の考え方について述べた。なお、作品は一時保管所に保管され作品の劣化を心配しており、美術品収蔵庫の建設を要望している。
「青物町(その1)染と織「丸京」と二つのお稲荷様」は小田原ご当地物語りの青物町シリーズの1回目で、悉皆屋の「丸京」と半田稲荷を取り上げています。悉皆屋はお客の注文により染物屋、仕立て屋、洗張り屋などに依頼して出来上がったらお客に渡す店です。
「こちら」をクリックする〔会報小田原史談〕のページで会報の目録をご覧になれます。
「片岡永左衛門日記」
明治43年4月16日~明治44年1月2日のトピックス
明治43年6月4日 皇太子殿下小田原御用邸ニ行啓ニ付、奉迎準備トシテ小田原町長・助役始役場員総出ニテ御道筋ノ道路ヲ掃除シ砂利ヲ敷ケリ。酒匂川橋ハ修繕前にて橋板ニ凸凹甚ハ筵ヲ敷キ其上ニ砂ヲ敷キ居ルヲ、県官数名ニテ指図セルヲ見ル。酒匂学校ハ生徒一同ニテ草ヲ取リ掃除シ熱心ニ動キ居ルハ特ニユカシ。酒匂以東モ各戸家前ヲ掃除シ国旗ヲ揚ケタリ。
6月5日 皇太子殿下ハ大久保神社・報徳神社・御幸ノ浜ニ御散歩在セラレ、午后一時御出門ニテ山縣別邸ニ行啓、十時頃御帰邸。御路筋ハ夜ニ入リテハ各戸球燈ヲ掲ケ敬意ヲ表シ。
7月8日 廸宮(後の昭和天皇)・淳宮・光宮三殿下当御用邸ニ御来着。供奉ハ丸尾御養育係長・加藤侍医・桑村主事・松平御用係・原見侍女其他廿余人ナリ。
7月17日~8月2日 関西旅行ニ出発。十八日午前四時京都ニ着シ向日町眞経寺ニ片岡正次殿墓所ニ参詣シ、岡山ヨリ吉備津神社・豪渓ヲ巡覧。鞆ノ津・尾道・宮島ヲ経、海路ヲ別府ニ入浴シ、耶馬渓ヨリ大宰府・宇佐・箱崎・香椎・馬関・長府ヲ経、出雲大社ニ参拝。橋立・舞鶴ヲ経テ福知山ニ止宿ス。福知山発にて、今前九時国府津着にて帰宅。
8月10日 昨夜来降雨甚シク酒匂川ハ未タ落橋セサルモ通行無ク、早川ハ午前ニ落橋シ、町内も出水甚シク近来ニ無キ出水浸水家屋モ不少。門前ハ出水甚シク城堀ノ水ハ水田ト同シテ一大池トナリ通路ニ流出シ四十年来ノ大水ナリト。 11日 聞所ニ依レハ十日午后三時ト夕刻ニ大涌谷噴出シ為ニ一時ニ大水トナリ宮城野ニテ十一戸、底倉ニテ電気発電所、堂嶋ニテ四、五戸流失シ人モ十一人流失セリト、塔之沢ハ福住其他弐戸半潰も有テ、人員浴客四人水死、湯本も小破大破ナシ、以下早川筋ハ田畑ヲ流シ、早川宝石楼ハ殆ト全部之流失、湯河原ハ富士屋、藤田や、湯屋楼、其他二、三家流失セルモ人畜無害、軽便鉄道ハ破損ノ為メ不通トナリ。酒匂川ハ落橋セサルモ橋前ノ土手破損セル為メ交通ナシ、藤沢以東は鉄道も不通、 12日 今日も諸々交通不便幸ニ波ナク海路ニテ国府津又ハ熱海ニ交通出来タルモ浴客ハ非常ニ迷惑ナリ。
9月1日 日韓合邦祝賀提灯行列ヲナス。
明治44年1月2日 早朝母も目覚、家内一同病室ノ次ノ間ニ打集ひ雑煮を祝ひしニ、母も一同を見て喜ひて少々屠蘇を呑、(中略)五時頃に目開き今善光寺如来ノ来迎有りまことに難有き事なり、最早睡終ニ程なしとて又眠り、七時頃ニ拙者を呼て起直り度と申けれハ起してしかと膝の上に抱き、其侭にて呼吸も追々微ニなり、家族一同側に守居る中に眠るか如く永眠セシハ午前七時五十分なり。(中略)若き時破鏡の不幸ニ逢ひ、江戸ニ出て越後長岡藩主ニシテ幕府ノ老中職ナリシ牧野備前守殿奥方ハ小田原ノ名君大久保忠真公ノ姫君ニテ賢夫人ナル逸子君ニ御奉公シ、御懇命蒙リ中老迄ニ御取立有リけれハ(中略)江戸大地震ニ遇ひ御殿も大破ニ及ヒ御手狭となりしかハ、当分ハ式日も簡易ヲ旨トシ、余分ノ荷物ハ御殿ノ修復迄各自ノ実家ニ差戻可申ノ申渡シ有リ。儀式着ノ衣類其他トモ福浦ノ実家ニ積送リシニ不幸ニも難船シ、更ニ新調之為メ実家ニ迷惑懸るも不好、去トテ身分相応ノ着衣無シテハ御奉公も為兼ル次第故、止不得御暇願出シニ、(中略)然シテ母ノ御暇ヲ願シハ後年ノ幸福ニテ、モシ勤続ナシタレハ維新ノ革命ニ逢遇シ、長岡藩ト運命ヲ共ニセサルヲ得サリシナル可キヲ思ニ、(中略)明治廿九年ニハ家業ノ改革ヲナシ、居住ノ地所・家屋ヲ売払、現住地ニ移転セント計画セシモ、母ノ同意ヲ心配シテ相談セシニ、母ハ自分ニ於テ他ニ良策有ハ兎も角ナレ共、別ニ良策も無シテ当主ノ意志ニ背ハ返テ不得策ニ付直ニ決行ス可ク、此策ニシテ不結果ヲ来スモ是又止不得ハ決シテ後悔ナシト同意セラレタルハ、実ニ惟(雄)々敷心掛ト母なから難有の感シタリ。(後略)
「小田原おしゃべり倶楽部」
3月は石井敬士さんの「浅羽佐喜太郎とファン・ボイ・チャウ」です。
20世紀の初め、フランスの植民地となっていたベトナムは独立を目指すようになりました。その指導者ファン・ボイ・チャウは日本に渡って独立運動を展開しましたが、その時の最大の支援者が前羽村(現小田原市)の医師浅羽佐喜太郎でした。
石井さんは浅羽佐喜太郎の経歴と浅羽医院と前羽村について、また佐喜太郎とファン・ボイ・チャウとの交遊を話された。
秋澤 傑さんが浅羽家に伝わる、佐喜太郎がファン・ボイ・チャウとベトナム留学生を支援した様子などを紙芝居で紹介された。
小田原史談会古典講座 「源氏物語講義(源氏物語を読み解く)」
「源氏物語講義(源氏物語を読み解く)」の古典講座を4月~5月に4回開催します。
また、書道の先生の指導により①「継紙」を作成し、②源氏物語の和歌を一首書写する、「継紙」の講座も6月に2回開催します。
小田原史談会セミナー「小田原の豊かな海とさかなの明治時代以降の変遷」お知らせ
講師: 石戸谷 博範氏(海と定置網の研究室 農学博士)
日時: 2024年7月20日(土)午後2時~4時
場所: おだわら市民交流センター(UMECO) 第1~第3会議室
募集人数:100名(申込み先着順)
参加費:小田原史談会会員 無料。 会員以外 500円
申込み:本ホームページ「お問合せ」に下記事項をご記入して申し込み下さい。
お名前・メールアドレス・「史談会セミナー参加希望」
小田原〇っと近たび 「かんなみ仏の里を堪能しよう」 お知らせ
実施日 2024年5月29日(水) 参加費700円 (資料代・入館料・保険料を含む) 小雨決行
集合 10:30JR函南駅改札口前集合 (小田原駅発9:43[熱海乗換]函南駅着10:23の電車有)
コース
函南駅前10:40発 徒歩(1時間程度のハイキング)で かんなみ仏の里へ
11:40~13:00 仏の里周辺散策と昼食
13:00~15:00 美術館見学(ボランティアガイド案内有り)
見学終了後解散
その他
・参加費には往復の交通費は含まれていません。
・昼食・飲み物などは各自ご用意ください。
・保険証・雨具など必要に応じてご持参ください。
・函南駅~かんなみ仏の里美術館はタクシー利用が可能です。
但し手配は各自でお願いします。(函南タクシー0120-022-820)
申込〆切日 5月20日(月)
申 込 先・ 申込要領 ホームページからも申し込みできます。
本ホームページ「お問合せ」に下記事項をご記入して申し込み下さい。
氏名(フリガナ)、連絡先:ご自身のメールアドレス、携帯電話番号、緊急連絡先電話番号
住所、性別、生年月日(西暦)・・・旅行保険申込みのため
『高田掬泉日記』発行発売中 新規
材木業を営み、郷土史家、俳人でもあり小田原史談会会長もされた高田掬泉氏の戦前~戦後の昭和の日記です。
戦争の足音が聞こえてきた昭和11年4月には「私は戦争をやって貰いたくないと思ってゐる。‥‥ファッショ支配が憂鬱なのである。」と書き、戦時下の昭和17年1月には「戦争の大義として、日本が東亜共栄圏の盟主立つことを目指す。」と書き、戦後の昭和21年5月には「私達のゆく途、日本の将来は簡単に民主主義の実現と言う希望の光リを悦ぶだけでなくこの民主主義日本の将来も連合国の枠の内の中で育つ、制限されたものであることをよく銘肝すべきだ」と記して、時代の移り変わりを伝えています。また豊富な著者の描いた俳句の色紙と写真をお楽しみいただけます。
書籍名: 『高田掬泉日記』(A4版)
翻刻・編集: 小田原史談会 松島俊樹
発行; 小田原史談会
発行: 2024年2月
定価: 1000円(税込1100円)
この小田原史談会ホームページからご注文できます。
「お問合せ」に、「『高田掬泉日記』本を注文します」と明記して氏名・郵便番号・住所・電話番号を記載して送信してください。
なお郵送&振込の場合、送料+振込手数料が別途かかります。
『片岡日記・大正編』発行発売中
2023年9月1日に関東大震災100年を迎えます。
片岡永左衛門は関東大震災で彼の大変貴重な日記を焼失しました。残る日記を「片岡日記・大正編」として発行します。その内容は震災の様子をはじめ大正時代の小田原を私たちに伝える稀有な記録です。また当時を彷彿させる豊富な写真もお楽しみいただけます。ご購入下さい。
書 籍 名: 『片岡日記・大正編』(A4版)
翻刻・編集: 小田原史談会「片岡日記を読む会」
発 行: 小田原史談会
発 行: 2022年9月9日
定 価: 1000円(税込1100円)
取扱い書店: 伊勢治書店ダイナシティ店・平井書店(小田原市)・高野書店(小田市)で販売中です。
この小田原史談会ホームページからもご注文できます。
「お問合せ」に、「『片岡日記・大正編』本を注文します」と明記して氏名・郵便番号・住所・電話番号を記載して送信してください。
なお郵送&振込の場合、送料+振込手数料が別途かかります。
会員の皆様には格安で頒布していますので、「お問合せ」に「『片岡日記・大正編』本を注文します」と併せて「会員」と明記の上お申し込み下さい。(会報「小田原史談」令和4年7月号もご覧ください。)
『片岡日記・昭和編』増刷発売中
「片岡日記・昭和編」は在庫がなくなり頒布を中断していましたが、ご購入のご希望があり増刷しましたので、頒布を再開しました。
「昭和編」は昭和2年1月から昭和9年末までの7年間の日記で、現在の小田原の街の姿になった関東大震災後の復興の様子などが記されています。
書 籍 名: 『片岡日記・昭和編』(A4版)
翻刻・編集: 小田原史談会「片岡日記を読む会」
発 行: 小田原史談会
発 行: 2021年11月
定 価: 1000円(税込1100円)
「お問合せ」に、「『片岡日記・昭和編』本を注文します」と明記して氏名・郵便番号・住所・電話番号を記載して送信してください。
なお郵送&振込の場合、送料+振込手数料が別途かかります。
会員の皆様には格安で頒布していますので、「お問合せ」に「『片岡日記・昭和編』本を注文します」と併せて「会員」と明記の上お申し込み下さい。