
小田原史談会のホームページへようこそ!
小田原史談会は小田原の歴史を語ろう、文化を創ろうという人たちが集まって1955年(昭和30年)に発足し、半世紀を超え活動をしております。
小田原といわれて連想するものに、小田原城、仇討ちで有名な曽我兄弟、戦国の武将北条早雲、弥次喜多の五右衛門風呂騒ぎ、薪を背負った二宮金次郎などがあり、 それぞれ人によりあるいは世代により関心が異なります。また「小田原までは江戸の内」といわれて江戸の文化がかなり色濃く残る土地柄ゆえ歴史を語る口調にも粋な風情が感じられます。
小田原地方を中心とする郷土の歴史を学びながら、先人の歩を後世に伝え、そして今、新しい時代に合う活動を始めて「温故知新」の道を歩みはじめています。
トピックス

令和5年度小田原史談会年次総会および講演会のお知らせ
日時:令和5年5月13日(土)午後1時~4時
場所:市民交流センター(UMECO)
第1~第3会議室
内容:
(1)令和5年度年次総会:午後1時~2時
(2)講 演 会 :午後2時15分~4時
演 題:「異なる視点からみる小田原合戦」 ―豊臣秀吉軍の各種史料の検討から―
講 師:鳥居 和郎 氏(小田原市文化財保護委員)
非会員の方も講演会を聴講できます。
「お問合せ」をクリックして「お名前」、電話番号」、「講演会参加」と
「会員」または「一般」を記載してお申込み下さい。
一般の方の参加費(資料代)は500円です。
*尚、新型コロナウイルスの感染状況により変更する場合があります。
*会報「小田原史談」1月号のお知らせの日時5月3日は誤植で、正しくは5月13日です。
「こちら」をクリックすると〔講演会・セミナー〕のページの〔講演会〕をご覧になれます。

『小田原史談』273号 発刊
「小田原市民会館・大ホール壁画の謎」は長年市民に親しまれ、閉館された市民会館の絵画、特に大ホール入口壁画が一部でも保存されることになった経緯と保存作業について深野彰さんが記された。このため今号はカラー印刷とした。
「文化二年『小田原御家中御分限并御役付』の翻刻」は大井みちさんに出版に至るまでの経緯とご苦労を書いていただいた。
石井敬士さんの「100年前の小田原 白秋と小田原ゆかりの文学者たち」は小田原ゆかりの文学者を、そして白秋と小田原中学関係の文学者との交流や童謡だけではなく、詩歌についても紹介している。
「こちら」をクリックする〔会報小田原史談〕のページで会報の目録をご覧になれます。

「片岡永左衛門日記」
明治38年8月13日~明治38年12月16日
報徳二宮神社々掌草山貞胤氏病死。 日露講和条件。 后任助役ニ岩田尚恒氏ヲ選挙。 藤沢貯蓄銀行ハ本店藤沢町藤沢銀行内ニ有リ、支店ヲ横須賀・大磯ニ置キ、当支店ハ支店長則チ主任一人・店員三名・小使一人。 日比谷公園ニ於ル日露講和反対国民大会紛擾。 藤沢本店ニ至リ重役諸氏及店員ニ初対面。
今井四郎助氏亜弗利加ターハン港ニ渡航ノ為メ出立。 小田原教育会副会長及小田原小学校殖林会副会長ノ辞任書提出。 軍用缶詰製造所ハ日露講和ニヨリ製造ヲ中止。 吉浜ニ至リ村長向笠省三氏ト借地買取リ交渉。
関重忠氏等小田原出身軍人ノ凱旋歓迎祝宴。 平塚ニ英国アームストロンク会社工場設置ノ計画。 戦没者葬儀。 宮ノ前ニ凱旋門落成シ二百二十個ノ電灯ヲ点シテ壮麗。 陛下ノ伊勢内宮ニ御参拝ニ依リ各官庁ニ休暇ヲ賜リ、当行モ休業。 尋常小田原小学校ニ於テ学芸会開会シ出席。会ハ生徒ノ修得セシ学芸ヲ実地ニ応用セシムル主旨。 足柄下郡銀行同盟会ニ出席。
二宮尊徳翁五拾年紀念会ニ参列。 今井廣之助県会出勤中暴漢ノ為メ負傷。 出征軍人家族援護会ノ主催戦病死者追悼会。 温州ミカンヲ東京ニ出荷。 報徳談話会ヲ添田氏等と発会。

「片岡永左衛門日記を読もう会」は月2回、毎月第2月曜日と第4月曜日の13時よりUMECOで実施しています。お試し聴講、歓迎!
参加希望の方は「お問合せ」から申し込みをお願いします。
「こちら」をクリックしますと〔片岡永左衛門日記〕のページをご覧になれます。

「第11回片岡日記を歩こう会 鍛冶屋・福浦・岩方面」
3月は湯河原、真鶴の片岡永左衛門の柑橘園開墾地があった鍛冶屋、母「ツマ」の実家露木家のあった福浦などの史跡を巡った。
バスで湯河原駅より鍛冶屋へ。鍛冶屋の五郎神社(鎌倉権五郎を祀っていたと云う)、吉浜の小道地蔵堂(頼朝が石橋山で敗れて当時星ヶ山にあった地蔵堂床下に隠れた)、福浦の子之神社で穂積宮司のお話を伺い、岩の謡坂(船出の前土肥実平が頼朝の御前で舞ったという坂)、岩海岸(頼朝船出の浜)、児子神社、石工先祖の碑(江戸城石垣の石を採石した筑前黒田藩石工の碑)を歩いた。

「小田原おしゃべり倶楽部」
4月は「秦野と二宮を走った軽便鉄道」です。
秦野名産の煙草や落花生などを運んで秦野―中井―二宮を走った軽便鉄道の歴史、路線図、写真(車輛・線路、駅舎)で尾上仁郎さんがお話された。明治39年(1906)に馬車鉄道として開通し、大正2年(1913)に軽便鉄道になった。小田急線の開通、自動車、トラックの普及で軽便鉄道の貨物・旅客が減少し昭和12年(1937)に廃止された。

拓本づくり「星の組」
今年は関東大震災百年に当たりますので、大震災関係の石碑の拓本づくりの活動をしています。山津波などで大震災の被害の大きかった根府川近辺には「大震災記念碑」がいくつもあります。現在、江の浦・大美和神社の2石碑、根府川・寺山神社と岩船寺の石碑、根府川駅構内の石碑、根府川駅より数百メートル早川駅寄りの線路下の2石碑の7つの碑の拓本づくりが終わりました。拓本作業は亀の子たわし、墓石ブラシ、雑巾等で碑に附いているゴミや苔やさびをきれいにすることから始めます。次に碑面が乾いたところで和紙を重ね付けます。そして湿したおしぼりでその和紙を濡らしながら石と紙の間の空気を抜き、紙を石に密着させます。これは結構繊細で慎重を要する作業です。
乾くのを待ってタンポで墨付けを行います。すると字の無いところに墨がつき文字が白く浮き上がってきます。乾くのを待って紙を碑面より剥がしできあがりです。


『片岡日記・大正編』発行発売中
2023年9月1日に関東大震災100年を迎えます。
片岡永左衛門は関東大震災で彼の大変貴重な日記を焼失しました。残る日記を「片岡日記・大正編」として発行します。その内容は震災の様子をはじめ大正時代の小田原を私たちに伝える稀有な記録です。また当時を彷彿させる豊富な写真もお楽しみいただけます。ご購入下さい。
書 籍 名: 『片岡日記・大正編』(A4版)
翻刻・編集: 小田原史談会「片岡日記を読む会」
発 行: 小田原史談会
発 行: 2022年9月9日
定 価: 1000円(税込1100円)
取扱い書店: 伊勢治書店ダイナシティ店・平井書店(小田原市)・高野書店(小田市)で販売中です。
この小田原史談会ホームページからもご注文できます。
「お問合せ」に、「『片岡日記・大正編』本を注文します」と明記して氏名・郵便番号・住所・電話番号を記載して送信してください。
なお郵送&振込の場合、送料+振込手数料が別途かかります。
会員の皆様には格安で頒布していますので、「お問合せ」に「『片岡日記・大正編』本を注文します」と併せて「会員」と明記の上お申し込み下さい。(会報「小田原史談」令和4年7月号もご覧ください。)

『片岡日記・昭和編』増刷発売中
「片岡日記・昭和編」は在庫がなくなり頒布を中断していましたが、ご購入のご希望があり増刷しましたので、頒布を再開しました。
「昭和編」は昭和2年1月から昭和9年末までの7年間の日記で、現在の小田原の街の姿になった関東大震災後の復興の様子などが記されています。
書 籍 名: 『片岡日記・昭和編』(A4版)
翻刻・編集: 小田原史談会「片岡日記を読む会」
発 行: 小田原史談会
発 行: 2021年11月
定 価: 1000円(税込1100円)
「お問合せ」に、「『片岡日記・昭和編』本を注文します」と明記して氏名・郵便番号・住所・電話番号を記載して送信してください。
なお郵送&振込の場合、送料+振込手数料が別途かかります。
会員の皆様には格安で頒布していますので、「お問合せ」に「『片岡日記・昭和編』本を注文します」と併せて「会員」と明記の上お申し込み下さい。

『小田原御家中御分限幷御役付』が出版されました
「小田原御家中御分限幷御役付」(「文化二年小田原分限帳」)が2022年12月にオンデマンド出版されました。
「分限帳」は「ぶげんちょう」もしくは「ぶんげんちょう」とも読み、江戸時代に藩士の名前・禄高・役職・格式・住所などを記した帳簿です。小田原藩で文化二年というと、藩主大久保忠真が奏者番と寺社奉行を兼ねていた時期で、この後、京都所司代、老中と上り詰めていきます。
この本の出版に当たり監修及び解説していただいた、東海大学・馬場弘臣教授によれば「文化二年『分限帳』の翻刻は、忠真による改革の過程を検証するうえでも重要な仕事であるといえます。また、単に翻刻するだけではなく、本書ではさまざまな分析が行われていて、これもまた、小田原藩の研究上における貴重な研究成果であり、本書の意義は明らかです。」と述べられています。
発行:オンデマンド版 2022年12月1日
監修:馬場弘臣
解読・編集:「たこ之部屋」 代表・別生(小田原史談会 会員)
発行所:野の花出版
定価:900円
本書はオンデマンド出版ですのでネット販売のみとなっています。Amazonや楽天Books、三省堂書店オンラインなどから注文できます。

